東北~九州まで、日本各地に物流センターを保有し、365日24時間食品物流を支えるグッドビリーヴです。
うららかな春の日和となりました。いかがお過ごしでしょうか。
さて、小売業界などでは、「物流を制するものがビジネスを制する」と言われることがあります。モノを早く正確に運ぶことへの重要性の高まりとともに、物流が経営資源として重視されていることの表れとも言えます。
ところで、物流の世界では、「ラストワンマイル」という言葉が多く聞かれるようになりました。「ラストワンマイルを制するものが物流を制する」という見方をする識者もいるほど、ラストワンマイルを巡っては、小売事業者などが、利用者の拡大に向けて試行錯誤を重ねています。
ラストワンマイルの物流とは、どのようなものなのでしょうか。今回は、食品のラストワンマイル物流を中心に、お話ししていきます。
ラストワンマイルとは?
「ラストワンマイル」は、もともと、通信業界で使われていた言葉です。「通信利用者の建物から最寄りの通信拠点施設までを接続する通信回線のこと」をいい、通信回線をすべての通信サービス加入者宅まで引き込むという事業目的から、「残りの1マイル」という意味で使われるようになりました。現在では、「インターネット接続の最終工程のこと」を指すことが多いようです。
近年、ラストワンマイルという言葉は、物流の世界でも使われるようになり、最終拠点(物流センター、リアル店舗など)からエンドユーザーまで商品を運ぶ「配送」の最後の区間を意味します。
ラストワンマイルは、英語(last one mile)を直訳すると「最後の1マイル」となりますが、1マイル(1.6 km)という具体的な距離を意味するものではありません。お客さまへ商品を届けるまでの、物流の最後の区間を「1マイル」という短い距離に例えて表現しています。
拡大基調にある食品宅配のラストワンマイル物流
食品のラストワンマイル物流を語るうえで忘れてはならないのが、食品の宅配です。
ネットスーパーをはじめとする食品宅配のラストワンマイル物流は、最近、ニーズが強まっています。
矢野経済研究所の調査によると、食品の宅配市場は、2012年度以降、毎年3%前後の成長が続いています。共働き世帯の増加や高齢化の進行などに伴い、買い物や調理、片付けといった手間を減らしたい消費者が増えており、食品宅配のニーズは高まっています。2021年度には、市場規模は、約2兆4000億円にまで拡大するとみられています。
食品宅配サービスは、消費者が望む場所へ、消費者が望む時間帯に、消費者が望んだ量の食品を過不足なく配送することで、食品のラストワンマイル物流を支えています。
厳密な温度管理が求められる食品のラストワンマイル物流
ラストワンマイル物流では、いかにスピーディーかつ効率的に、商品を届けることができるか、という点が重要になります。
それが食品のラストワンマイル物流となると、リードタイムの短縮や配達時間の厳守といったスピード面に加えて、注意しなければならないことがあります。
それは、人が口にする物を動かすために、厳密な温度管理が求められることです。
例えば、肉や魚、野菜などの生鮮食料品、乳製品や惣菜といった要冷蔵食品は、鮮度の維持と品質劣化の防止のために、商品に合った温度下で管理する必要があります。
食品は、品目ごとに温度範囲が決まっており、通常、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯によって細かく管理されます。
食品の温度管理は、それを生産・加工する施設や、販売する店舗だけでしっかり行っていればよい、というわけではありません。食品を保管する倉庫や、輸送・配送する車両での温度管理がずさんだと、いくら工場で適切に管理したとしても、商品を台無しにしてしまいかねません。
食品を良好な状態で流通させるには、冷凍・冷蔵設備が整った物流センターや、温度管理が可能なトラックも必要であり、生産から消費段階まで一貫して、一定の温度で管理できることが求められます。
3PL企業のパイオニアであるグッドビリーヴは、食品物流に関して10年以上の実績があり、培ってきた経験とノウハウを生かし、効果的な物流改革を全国に展開してきました。中長期的にお客さまの視点に立ち、ご期待を超えるサービスを提供いたします。
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